「わかれ」(シュニッツラー)
アルベルトは何と「わかれ」たのか? 「わかれ」(シュニッツラー/山本有三訳)(「百年文庫023 鍵」)ポプラ社 アルベルトは意を決して愛人・アンナの家へと向かった。二人は三ヶ月ばかり逢瀬を重ねていたが、彼女はここ数日、彼...
アルベルトは何と「わかれ」たのか? 「わかれ」(シュニッツラー/山本有三訳)(「百年文庫023 鍵」)ポプラ社 アルベルトは意を決して愛人・アンナの家へと向かった。二人は三ヶ月ばかり逢瀬を重ねていたが、彼女はここ数日、彼...
舞台をイメージして~戯曲の世界 戯曲。シナリオです。子どもたちがなかなか自ら手を伸ばさない分野の一つです。小説とちがい、台詞とト書きだけで構成されている戯曲は舞台をイメージして読むことが必要となります。逆に言えば、戯曲を...
山本有三の情熱に敬意を表して 「日本少国民文庫世界名作選(一)(二)」 (山本有三編)新潮文庫 何とも昭和初期の薫り豊かな 「説教くさい」作品群。 その名も「日本少国民文庫」全二冊。 これはどこまでも 真っ直ぐな作家・山...
未来~米と葡萄の実りの頃に 「米百俵」(山本有三)新潮文庫 ※本記事は 2014年10月19日付けで Yahoo!ブログに投稿した記事を 一部修正したものです。 本書をもとに私が作った脚本で 演劇を創り上げた中...
まるで戦争のプロパガンダです 「米百俵」(山本有三)新潮文庫 本作品を読み、前回は 現在の日本の姿との乖離について 私見を述べました。 戊辰戦争の長岡藩に限らず、 この国自体が教育の力で 幾度となく復興してきたのです。 ...
教育こそ未来を創る 「米百俵」(山本有三)新潮文庫 戊辰戦争で焦土と化した 城下町・長岡。 その窮状を見かねた支藩より 見舞いの米百俵が届く。 配分を心待ちにする 藩士が手にしたのは 「米を売り学校を建てる」との通達。 ...
未完成でも良いものは良い! 「路傍の石」(山本有三)新潮文庫 学問に秀でながらも 貧しさゆえに中学に 進学することができなかった吾一。 彼は人生の矛盾と悲哀を感じながら 奉公先で辛い日々を送る。 やがて母の死を期に、 た...
「甘い」けれども「潔い」 「チョコレート」(山本有三) (「百年文庫044 汝」)ポプラ社 就職にあふれていた恭一は、 実業家として成功した父親から いつも渋い顔で見られていた。 ある日、彼は父親から 「愛国紡績の専務が...